10月のことを昔の人は「神無月(かんなづき)」って呼んでいました。「神がいない月」と書くので、ちょっと不思議に思うかもしれませんね。でもこれは、全国の神さまたちが今の島根県である出雲(いずも)という場所に集まって、みんなで大事な会議をする月といわれていたからです。
どんな会議かというと、「来年はどんな年にしようか」など、人の運命や幸せについて話し合ったといわれます。だから、神さまたちが出かけてしまって、ほかの場所にはいないということで「神無月」と呼ばれるようになったんです。でも、神さまたちが集まる出雲では「神在月(かみありづき)」って呼ばれているんですよ。
さて、10月に入り、朝夕の風に秋の気配を感じる季節となりました。今年も折り返し地点を過ぎ、残りの時間が少しずつ見えてきました。これまでの自分を振り返ると、うまくいったことも、思うようにいかなかったこともあるでしょう。でも、それらすべてが今のあなたを形づくっています。大切なのは、過去を悔やむことではなく、これからをどう過ごすかです。目標に向かって一歩踏み出す勇気、仲間と支え合う心、そして自分を信じる力を持って、残りの時間を充実させていきましょう。
また、季節の変わり目は体調を崩しやすい時期でもあります。心と体のバランスを大切にしながら、日々を丁寧に過ごしてください。来週は体育祭があります。全校生徒で大いに盛り上がりましょう。